私達は、
宮城県から、山形県へと入ってきました。
山寺~煩悩が消える1000段の石段で修行!
宮城県から、高速を使うのではなく、国道を使い、
秋保温泉(あきう)、作並温泉など、温泉街を楽しみながら
夕方 将棋の駒でも有名な天童市に入ります。
一晩、山形市内で滞在し…
朝一番で向かったのが「山寺」!
私達が、山形県を訪ねたのは、この山寺が目的だったのです。
山形県の「山寺」は、松尾芭蕉が訪れたとしても有名ですよね!
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
という句を詠んだ場所・・・
長い石段を登って、一番高いところにある奥の院を目指します!
そんな由緒ある山寺(立石寺)ですが、
山の上に建立された寺院であり、かなり広大でもある為
奥之院・大仏殿まで行こうとなると、
ちょっとした登山をこなさなくてはなりません。
何と!
石段は1015段!!
いよいよ石段地獄の始まりです!
ちょっと大変ですが、
この石段を登ることに、私が一番惹かれたのは、
山寺の石段は、
「一段二段と登ることにより煩悩が消滅する」
と言われているからなのです!
「煩悩」とは、どんな心なのでしょう・・・
自分自身を苦しめる心・・・なのかな。
日常生活を深く反省すると、必ずこの煩悩が心の中で渦巻いていて
苦しみや悩みのもとになっている気がします・・・
山寺の名所である美しき「仁王門」
門の左右にには迫力のある仁王尊像が立ち、邪心をもつ人が門をくぐらないようにらみを効かせています。
ちなみにこの仁王門、その名の通り仁王尊像が左右に安置されており、邪心をもつ人は登ってはいけないと睨みつけているのだそうです。
邪心とは一体どんな事を言うのでしょう・・・
褒められれば嬉しいし
悪口を聞けば傷つく・・・
自分でも知らぬうちに本心と邪心が葛藤して
良心がいろんなところで
行ったり来たり・・・
まさに、この石段は、修行の道!
そして、「山寺」には、たくさんのお堂があります!
そのいくつかのお堂では、仏様に触れながら
参拝できるんです。
まるで、願い事が直接、届いているような気がします。
いよいよ!
「五大堂」に到着!
ここは、山寺随一の絶景が観られるポイントです。
山の斜面から突き出るように建てられたお堂の奥からは、遮るもののない絶景が広がっていました!
まるで能の舞台ようで
眼下には山寺の街並みが見え、
顔を上げると幾重にも続く山々が続いていて
この景色を見ると、ここまでの道のりの疲れが癒えるようでした。
とうとう!
長かった石段の終着地点
「奥之院」に到着!!
登り切った先で感じるものは、
達成感や感動と一緒に
それは、「無」の境地でした。
不思議と「煩悩」にまみれた心が、
少し軽くなったかのように感じました。
そして、山を降りると
山寺ならではのお土産を販売している
「えんどう」さんで
東北地方の代表的な郷土料理のひとつ「芋煮」を頂きました。
牛肉が入った醤油味の出汁で、とてもいい味がして美味しかったです。
身体も心もあったまりました。
「海辺のお家と小さな動く箱」Vlog
今回は、この山形県の山寺を見るためだけに訪れました。
松尾芭蕉も、同じ石段を登り
自然あふれる山寺からの絶景に心打たれたのでしょう。
数々の修行僧と参詣人が足を運び、
今も多くの人々が修行にはげむ
「修行の地」・・・立石寺。
煩悩にまみれた心が、軽くなったようで、本当に来てよかったです!
情緒ある山寺の風景と共に、
息を切らしながら、石段を修行のように登っていく私達の様子をまとめましたので
ぜひ、ご覧になってみて下さい・・・。
甲殿Life~海辺のお家と小さな動く箱