海辺のお家
小さな動く箱
そして、甲殿海岸。
アーミ「目の前にある この甲殿海岸は、私たちの大切な大切なお庭のような海です。」
この砂浜に寝ころがりアロハと海を眺めると…
春のさわやかな風…
温かく包みこむ太陽の光…
砂の優しいぬくもり…
すべてが感じられます。
波の音は、鼓動のリズムと同じ 揺らぎ…
海は空から 雨が降り…
大地に吸収され…
川となり…
湖となり…
海となる…。
その海に太陽の光が注がれ 蒸気が発生し
雲となる…。
このサイクルの おかげで生物がたくさん産まれ 、生きている。
私達もこの海にたくさんの自然の 恩恵を 受けているのですよね…。
そんな海には たくさんの素敵なドラマがあります。
雄大「ここ甲殿海岸では毎年アカウミガメの産卵が多く確認されております。この海で産まれたアカウミガメが はるかハワイを経由し、数十年後、2000キロという旅で…再度、卵を産みにやって来るという…感動的な場所なのです。」
上記、表の通り高知県の産卵調査で、ダントツで上陸が確認されている高知海岸「春野の自然を守る会」担当者のお話しでは、特に甲殿海岸への上陸が、一番多く確認されてるとのことなのです。
アカウミガメの産卵は5月上旬~7月下旬。
「そう!まもなくアカウミガメが産卵にやって来る時期なんです!」
暗い砂浜にその大きな姿を現し、純白色のピンポン球状の丸い卵を産み落としていく。
産卵時間は約1時間、100~140個くらいの卵を産みます。 卵は砂の中で太陽の光と地面の熱で暖められ、60日ほどで孵化します。
「私たちもウミガメ放流会に参加しています。」
ラニアケアビーチで出会ったウミガメ
私たちは その感動的な、このドラマを感じに、ハワイLaniakea Beachまで実際にウミガメを見に行って来ました。
ラニアケア ビーチは、ノースショアのハレイワタウンの隣にある小さなビーチです。
年間を通し、ウミガメが日光浴をするビーチで知られていて、高い確率でウミガメに会える場所なのです。
ハワイ語ではウミガメを「HONU」(ホヌ)と呼びます。ハワイの人々は家系ごとに守り神を持っていますが、特にウミガメは代表的な守り神(アクマウア)の一つとされ、昔から大切な生き物と考えられてきています。ハワイでよく見かけるステッカーにもHONUの姿が見られ…
私たち、ALOHA VENUSでも保護活動用にステッカーを作り販売しています。
甲殿の海から旅立った あの小さな赤ちゃんウミガメは こんなにも大きくりっぱな体になって 私達と再会しました‥。
「もうすぐ お産で お里に(甲殿)帰ってくるんだね」
と一緒に旅した母が、つぶやいた‥。
私は今でも その言葉が忘れられません‥。
「このウミガメが、何年後かに 私たちの住む甲殿に再度、産卵でやって来るんだと思うと不思議な感動を覚えました。」
アカウミガメの保護活動をするにあたっては、様々な側面から考えていかなければならない大きな問題があり「私たちにできること」から考えていく必要があるのです。
その一つは…
「ウミガメが安心して産卵できる海岸を守ること。産卵する海岸のごみを拾うなど地道な活動が、ウミガメが上陸しやすく、そして子ガメを無事に海に帰すなどの点で保護活動への大きな貢献になるはずです。」
15年前“王様の海”というお店をやってたことから…
「僕は今でもこの海を王様の海と名付ています。」
ラニアケア ビーチで出会ったウミガメをこの時期になると思い出します。
「誰に教わるでもなく、ウミガメは地球という大きな自然のなか…自分の本能を信じ、自分の生きる場所をみつけて生きている…。」
「そんな力を私達人間も持っているんじゃないか…
なんて思いながら“2000キロの命の旅”にすいこまれ、胸が熱くなり…多くのことを考えさせられました。」
最後に…
あたたかくなってきました…。
海に出掛ける機会も多くなってくる頃だと思います…
海の環境を良くするためにも、私たちは、ゴミを拾い、アカウミガメをお迎えしたいと思っています。
想い出と一緒にゴミは持ち帰り、すべての海の生き物を守りましょう…。
甲殿Life~海辺のお家と小さな動く箱